そもそも、生理面は自律して機能している。
 それは、直に経験し続けている自分自身の基礎であり、人生の根拠に相当する。
 備わっている知能で、感じ意識し識別し思考し、経験し学習し理解できるようになり、相応の振る舞いをし、相応の結果になる。
 そこまでは誰でも共通だが、経験や学習や理解の内容しだいで人生の理由は変わる。
 知らないことは想像もし、それゆえに勘違いもし思い込みもし、他に目を奪われもするし心まで奪われもし、肝心な自分を見失いさえする。
 以上のうちの、誰でも直に経験し続けていて共通することや普遍的なことが、当ブログのテーマです。
はじめに 更新2013/01/21
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カテゴリ : 草稿「おまえ、結婚する気は?」

おまえ、結婚する気は? (2/3)


満男「おまえが言うこと、俺も分からないわけではない」
 「……」

満男「でも、映画もテレビドラマも、大金を投じて、大掛かりなセットまで作って、NGを繰り返し、都合の良い部分だけで編集して、いかにも本当らしく作って、それを見せているわけだろ」
 「真に受けて、俺も見た目や上辺だけに捕らわれて、失敗した。だから、俺はほとんど見ない」
満男「CGを駆使して、実際にはありえないことでも、本当であるかのように見せている」
 「詐欺も、いかにも尤もらしく本当らしく見える工作をして、真に受けさせて、利己利益を得るわけだろ」

満男「俺も、映画もテレビドラマも、歌もそうだけど、他の番組もかな、尤もらしく見せかけているだけのような気がしたりする」
 「……批判的な見方なのか?」
満男「見た目や上辺だけでいいんだって思い込もうとしていた。どうせ思うようにはならないんだから、どうでもいいような気さえしていた。でも、おまえと話したら、考えが変わった」
 「……変わったというより、あれだけ分かっているんだから……」
満男「テレビを見て、真に受けて大笑いしたり泣いたりしていたが、そう仕向けられていたような気もしたりする」
 「俺も。視聴者の気持ちを操るように作ったのだと思ったから、見なくなった。かなり前だけど」
満男「視聴率を上げるためにも、時間的制約上でも、情報操作的なことはするはずだ。醒めた目で見ると、胡散臭いことが多い」
 「ニュースだって、取材記者の考えに左右される。多くの頭の中を通過するほど、偏るわけだろ」
満男「当然に、誰かの意図が絡む」
 「つまり、俺以外の、誰かの意図に基づいて作ったものが、一方的に放送される。それが、家庭内の私物のテレビに映るんだよ」
満男「画面の向こう側の連中が利己利益を貪るために尤もらしいことをしているだけのよな気がしたりもする」
 「でも、強制ではない。映画もテレビも無くても、俺の生存上は困らないし」
満男「俺も、見る時間は限られる。見逃しても、困らない。見ないのも、疑問視も、自由だよな」
 「おまえが言ったように、好みや価値観は千差万別だから、非難や抗議をするとなると容易ではないが、むしろ個人的に好きなことや意義があると思うことをやるのはもともと自由だから」
満男「そんなことは考えず、俺は、一昨年、地デジ化して大き目の画面にした」
 「俺も、居間のテレビは、そうしたよ。映像は鮮明になったので、当初は見た。でも、知らずに真に受けて、失敗しているし、後悔した。だから、今はほとんど見ない……、というより見ないようにしている」

満男「おまえが言う肝心なこと……、テレビにも無いよな」
 「無い。いま言ったけど、知らずに真に受けて、失敗し、後悔した。おまえが言ったように、必ずしも必要ではないことを、尤もらしく、むしろ豪華に見せているに過ぎないんだというふうに、かつての俺は解釈できなかったから」
満男「いかにも尤もらしく、むしろ豪華に見えるように、工作しているんだから」
 「でも、真に受けた俺が馬鹿だった」

満男「おまえが言う肝心なことは、いわば、好結果にする知識だよな」
 「子供の頃から、識別や判断をして、それなりの行動をしているだろ。そこより広い溝を飛び越えたことがあるから、ここは飛び越えられるとか、あそこより低い所から飛び降りても衝撃に負けたから、この高さから飛び降れば怪我するだろうとか」
満男「さっき、おまえが言った通り、俺も、もともとは自動車を動かすことは出来なかった。少し憶えても、脱輪したし、無茶をすれば事故になることは明らかだから今もしない」
 「つまり、記憶にあることを基に現時点での自分の知識や実力を判断し、これで好結果を出せるか否かを判断し、それに基づいた行動をしているわけだろ。好結果にするだけの知識も実力も無いのに、強行すれば、怪我をしたり事故を起こしたり損をしたりすることだって、分かっている」
満男「肝心な必要なことを、知らないと、出来ない。だから、安易にご機嫌取りをしたり上辺だけで騙したりもするわけか」
 「騙す気は無くても、おまえが言ったように、誰かを好きになったり、誰かに好かれたくなると、良く見られたいとも思う。だから、つい見た目や上辺だけを尤もらしく見せようとする。それって、肝心な好結果にする知識が無い場合は、騙していることと同じだから」
満男「子供たちが、買ってもらおうとばかりするのもそうかな」
 「とりあえず、良く見られたい。差別的な扱いをされることや孤立は避けたい。親の下で生きているんだから。でも、本来は、自分の知識や実力を確認して、このことで好結果を出すためには知識や実力が足りないとか、必要なら相応の知識や実力を得ようとか、説明書を見ようとか練習しようとか、そういう判断まで行って、相応の行動をしたことは、相応の結果になる」
満男「さっきも、言い逃ればかりしていたが、面倒だとなると、口実を考えて逃れたり、諦めたりもする。それでも、必要だとなると、行き先や道順などを教えてもらったり調べたりして、仮の知識でも得ようとするよな」
 「うん。好結果にする知識や実力が無い場合は、むしろ悪い結果になるようなことは避けようとするし、好結果にしたいから仮の知識でも得ようと訊ねたり説明書を読んだりもするわけだろ。それでも、初めて行く場合は、迷ったり時間に遅れたりする。でも、繰り返し行くと、迷いは減るし簡単に行けるようになり、記憶に残っていることを基に教えることも可能になる」
満男「そういう経験をしているんだよな。なのに、必要な知識も実力も無いと、見知られれば困るようなことも考えるし、見た目や上辺だけを尤もらしく繕ったり、本当らしく見せる工作までする。しかも、そんな騙すようなことでも、巧くいったりもするわけだよな」
 「見た目や上辺を、真に受けるようになったということは、それだけ騙されやすくなったようなものだし、だから自分でも上辺だけで騙すようにもなる。それだって、想定ている結果にする工作をしているわけだが、肝心な好結果にすることは忘れているわけだろ」

満男「話を逸らすわけじゃないが……。若い頃は平気で走ったが、無理を感じるようになった。これもそうかな」
 「経験したことが記憶に残っていて、それを基に、悪い結果になることは避けて、良い結果になるような情報処理をして、相応の行動をしているだろ」
満男「走らなくなった。歩いていても、躓いたりするようになったから」
 「そういう情報処理をして生存を守っているんだから」
満男「見た目や上辺だけを尤もらしく本当らしく工作することは邪道だ。さっきは言い逃ればかりしていたが、おまえの言い分には理由があって辻褄が合っていたから、内心では納得していた」
 「俺は、納得できなかった。おまえは、あんなに分かっているのに、支離滅裂だった。しかも、俺は、見た目や上辺だけ良ければいいと思うようになったから、失敗した。つまり、いまは分かっている本来の情報処理が、壊れかけていただけに当時は気づくこともできなかった」

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ジャンル : 小説・文学

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おまえ、結婚する気は? (1/3)


満男「おまえ、結婚する気は?」
 「……急に言われても」
満男「男だが、適齢期はとっくに過ぎている」
 「身体が成熟してから四半世紀以上も過ぎたからな」

満男「所帯を持った方が信用もされるぞ」
 「上手くできればだろ。簡単に別れたら、信用を失くす」
満男「そうでもない。離婚は珍しくなくなったし、単に投げ出すわけでもないから。むしろ、いい女を狙い過ぎると、後悔しかねないぞ」
 「俺、気が小ちゃいし……。自信無いし」

満男「そういうもんだよ。高望みし過ぎるから、失敗する。誰でも、詳しく知っていることや巧みにできることは限られているんだから。実際に所帯をもつと、妥協こそが必要だ」
 「妥協するなら、諦めてしまったほうがいい」
満男「そういう人も多くなったよな……」


 「歳だし、もう殆ど諦めている……」
満男「ん……」
 「でも、上手く続ける方法とか、絆を深めるコツとか、そういうことを教えてくれるのなら、考えてもいい」
満男「……そんなものは、無いだろ。どんな相手が良いのかさえ分かっていない。好みや価値観は千差万別だ。相手がどんな考えなのかを心配しているのが普通だ」

 「家電製品でも、使い方を憶えてこそ、その価値を発揮させられる。説明書が無いと、使えなくて、ゴミ扱いされるものもある。だから、説明書だけでも売れる時代だ」
満男「結婚には、説明書なんか無い。恋愛だって、お互いに良ければいいんだから。そこは、むしろ無法地帯だ」

 「車の運転だって、技術を習得するから、運転ができるようになる。最低限のルールを憶えるから、事故を起こさずに自由に乗り回せるんだろ」
満男「結婚するための教習所だって無い」

 「どこかに行くにしても、道順を憶えるほど気楽に行ける」
満男「結婚することは、所帯を構えて落ち着くことだ。どこかに行くようなことでもないし、道順のようなものも無い」

 「目指す目的地だけでも明確なら、これからルートや交通手段を探すことだってできる……」
満男「幸せだ愛だと言葉だけは口に出すが……、口先だけだから、個人毎に意味が違うくらいで、理由も根拠も無い」

 「知らず出来ないと、困ったりする。好結果を期待できる何かがあるから、知ろうともするし説明書も読むし教習所にだって通う。まして所帯をもつともなると、良い関係になるために、どうすればいいのか、なにが必要なのか、最低限のことは知らないと、その気にもなれない」
満男「所帯をもつのに、そんなことが必要だとさえ思っていないよ、誰も。何かを目指してもいない。その時が大事だ、必要なのはフィーリングだと、ご機嫌取りをして、騙して、その気にさせる。女でさえ、男を振り向かせるにも、男を落とすにも、テクニックだとまで言う。結局、エロ仕掛けだ。男を馬鹿にしている。だから、弄ばれて捨てられる。そこまで頭が回らないんだから」
 「俺もそうだった。もちろん、そういうことでは無理だ。レイプも売春もセックスだし、女の身体は騙し合いや駆け引きにも利用される。子供が産まれても、離婚する」
満男「でも、気に入った相手と出会うと、格好良く見られたくなる。が、騙すことしか知らないことに気づく。それを隠すが、結局、騙すことしか知らない。それが恋だろ」
 「俺もそうだったが、錯覚や勘違いや思い込みの類でしかない」

満男「おまえが言っていることは、所帯をもつまでのことだろ」
 「違うよ。大事なのは、所帯をもってからだからだろ」
満男「所帯をもつことが、目的だろ」
 「それじゃ、初めから道に迷っていて、気づけないようなものだ。それで満足しようものなら、本来はそこから目指すはずの目的地も見失う」

満男「そういうもんなんだよ。完璧ではありえないのに、何でも知っている気でいるし、知らないことや間違いは無いと言わんばかりの振る舞いをするし、出来上がっちゃってる。これから目指すものすら無いんだから、空のプライドだけだったりする」
 「俺も、まだその類だが、後悔した。繰り返したくない。口論や痴話喧嘩の種を蒔くようなことは避けたい」
満男「そう言うけど、離婚するやつはする。つまり、真似をしたり、ご機嫌取りをしたり、結婚式もやるけど、必ずしも必要ではないことをやっているわけだろ。見栄で披露宴まで尤もらしくやって、その気になっているいるだけだから、離婚するだろ」
 「分別力があって、そう分別して、そうしているんだろうし、俺は後悔するほど間違っていたわけだから、他人に口出しはできない。でも、俺は、上辺だけの騙し合いは、もうしたくない」
満男「みんなそうしてるんだって。おまえが言うように、個人的なことにも、お互いにいい場合にも、他人は口出しできない。だから、無法地帯にもなる。痴話喧嘩にもなるし、売り言葉に買い言葉で責任のなすりあいにもなる。でも、他人同士ではしないことを、しているわけだし、それだけ仲良くなったからできることでもある。誰も完璧ではありえないし、悪意は無い間違いだったり、良くしようとしても失敗したりするから、許し合うし妥協もするし仲直りする。そういうことができる相手がいてこそ、そういうものなんだとも思える。それだけでも、いいもんだよ」
 「俺も、どうでもいいか……って思ったりもする。でも、それこそ踏ん切りがつかない。普段でも、納得できることは、積極的に行動することもできるからだろ」
満男「ま……、どうでもいい……というわけではないよな。どうでもいいのなら、こんな話もしないわけだしな。こうして話をしているだけでも、要は、納得できるか否かなんだからな……」
 「肝心なことが無い、見た目や上辺だけの話には、俺は乗れない。元は他人同士でも、良い関係を続けるコツとか絆を深める知恵があればこそ、そこから唯一無二の関係が築かれてゆくはずだ」


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kisuke(喜助)

Author:kisuke(喜助)
 生きていることを尊重し、思考力や理解力を信頼し、それらを理解し合えればいいのだが……
 むしろ、懐疑や不信感に囚われ、不都合なことは避け、言い訳もし、隠し偽りもし、強情を張り、相殺し開き直り、自分でも認め難いことをする。
 尤もらしく見せかけもし、本当らしく工作し、優れたことであるかのように競い争い、私利私欲を貪り砦に籠り、理解し合うことを困難にしている。
 
 投稿は毎月2回(ノルマ)です。

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