そもそも、生理面は自律して機能している。
 それは、直に経験し続けている自分自身の基礎であり、人生の根拠に相当する。
 備わっている知能で、感じ意識し識別し思考し、経験し学習し理解できるようになり、相応の振る舞いをし、相応の結果になる。
 そこまでは誰でも共通だが、経験や学習や理解の内容しだいで人生の理由は変わる。
 知らないことは想像もし、それゆえに勘違いもし思い込みもし、他に目を奪われもするし心まで奪われもし、肝心な自分を見失いさえする。
 以上のうちの、誰でも直に経験し続けていて共通することや普遍的なことが、当ブログのテーマです。
はじめに 更新2013/01/21
主観的とは 客観的とは  客観的な考え方の特徴は  主観的な考え方の特徴は
「心を開く」とは 「心眼を開く」とは
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カテゴリ : 真似句&詩擬

未知の彼方から

 
 母の胎内で形成されたことは自分は知らない
 15年前後も保護養育が必須だった

 望まなくても老化する
 拒否しても死ぬ

 腐敗が始まるので焼かれる
 そして葬られる


 でも 始まったのは あの日からだった
 無知で愚かだったことに気づけたからだ

 競うために産まれるのではない
 争うために産まれたのでもない

 責め咎め罰することこそ両成敗の権化だ
 自ら理解を深めることこそが真の正義だ

 なのに救いを求めてしまう
 いまだに成就できていない

 お前はその知能を何に使っていたのだ
 未知の彼方から誰かが問い続けている


カテゴリ : 把握できていること&用語集

主観的な考え方の特徴は


 かつて、違和感も無く暮らしていた。

 けれども、当時は、主観的だとか客観的だとかは考えたことも無かった。

 知らなかったことも、経験相応のことは記憶に残り、記憶相応の識別や思考が可能になり、相応の行動が可能になり、相応の結果になる。
 観察し確かめ試したことほど、詳しく憶え、相応の識別や判断が可能になるからこそ、相応の結果にすることもできるようになる。
 そうであることも十分に経験済みだったのだが、経験済みであることすら未理解だった。

 思考力も理解力も発揮していた。だからこそ、事実関係を整理して理解することもできたし、日常生活ができたし、勤務することもできた。
 けれども、日常的に行っていたことも、記憶に残っていることも、自分の考えに関しても、客観的に確認したことは無かった。

 当然に、自分に関する具体的なことは、ほとんど未理解だった。そうであることをすら実際には未理解だった。
 主観的な考えばかりだと、そういうものなんだということも、当然に知らなかった。
 それらが主観的な考えの特徴なんだということも、知っているはずが無かった。


 古い木造アパートの一室で、私は油絵に臨んでいた。
 目には見えないものも実際に存在する。という考えで、キャンバスの平面上に立体的な空間を表現できないものかと試行錯誤していた。

 午後、あの日も、いつものように、外で近所の子供たちが遊びはじめた。
 その子供たちの言葉を基に、私は自分のことを省みていた。

 たしかに、誰でも誕生当時は何も知らず何もできない。
 その後に、憶え、練習相応のことはできるようになった。
 社会人になってからも、有益なことができるようになったからこそ、給料はもらえたし、以前は尊重され信頼され優遇された。
 子供たちが言っていたこととはいえ、人生を左右することだった。
 しかも、俺は、こんな重要なことを今まで知らなかった……

 知らなかったどころではない。
 俺は、必要なことは十分に知っているような気がしていた。
 重要なことを知らなかったのに、一人前の大人になったような気さえしていた。
 自分が考えて判断したことは、間違いはないような気がしていたし正しいような気もしていた。
 何の根拠も無いのに……

 俺は、自分のことを、勘違いし思い込んでいただけだったのだ。
 つまり、自分のことは、ほとんど知らなかったのだ。
 このことを、独り善がりって言うんだろう。

 自分の中の、自分というイメージが音も無く崩壊して闇の底に消えてゆくのが見えたような気がした。
 精神面は一変した。
 焦り、精神整理が必要になった。
 ところが、自分の記憶には、自分に関する知識は無い。
 記憶の中を探せば探すほど、自分に関する知識が無いことばかりが明らかになってゆく。

 すでに社会人だ。27歳になった。それは確かだ……
 が、中学に進学した時点で、勉強を嫌っていた。それも事実だ。
 中卒で社会人になったが、肉体労働ばかりだった。
 女性関係も、大人振ったに過ぎなかった。
 このアパート暮らしにしても……
 もともと事実は歴然としていたのだ……
 気づいてみると、事実は如実に物語っていたのだった。
 大事なことをほとんど知らないから、肝心な自分のことを勘違いし思い込んでいたに過ぎなかったのだ。

 後悔を通り越していた。
 自分の心に、自分に関する知識が無い空虚感。初めて体験する言いようのない孤独。そればかりが気になるようになった。


 つまり、かつては、主観的な考え方ばかりしていた。
 当然に、客観視してこそ分かるようなことは何も知らなかった。

 あの日、客観視したからこそ、思い込みや独り善がりに過ぎなかったことに気づき、肝心な自分のことは何も知らなかったことに気づいた。
 客観視してこそ明らかになることがあることに気づいたとも言える。
 主観的な考えだったことに気づいたとも言えるし、主観的な考えの特徴や欠陥に気付いたとも言える。
 客観視したからこそ、客観視の有効性も体験し、自分の内面を客観視せざるをえない世界に一転した。
 が、そんなふうに客観的に捉えることも、当時はまだできなかった。


 実際には、知能は正常に機能していて、思考力や理解力もあって発揮できていたからこそ、勘違いや思い込みに気づくことができたことになる。
 自分のことをほとんど知らないことに気づくことができたのも、思考力や理解力を発揮できたからこそであり、知能が正常に機能していたからこそでもあった。
 重要な勘違いや思い込みに気づいただけに動揺どころか当惑したわけだが、それも、相応の感情が健全に機能していたからこそだった。
 五感では捉えることができない内面的なものこそが重要であることは、日常的に直に経験していることであり、いつでも理解できる条件が整っていて、何よりも詳しくても不思議ではないことでもあった。
 なのに、そうだったことにも、当時は気づけなかった。


 未知の世界を彷徨った。

 慣れている主観的な考え方を頼りがちだった。
 具体的なことを知らないほど上辺で判断し想像で補いがちだからこそ、勘違いしやすく誤解もしやすい。
 自分のことをほとんど知らないのだが、思考力は発揮できるがゆえに、新たな勘違いをし始めた。
 そんなことにも、もちろん気づけなかった。

 自分のことをほとんど知らないが、思考力は発揮できるし感情も機能しているがゆえの動揺や葛藤も生じる。
 ところが、その事実関係を自分で把握できなかったがゆえに、解決も解消も改善もできなかった。

 自分のことを知らないことが、どういうことか、そのことを思い知らされるだけだった。
 そうなんだということをすら捉えることができないほど、当時は自分のことを知らなかった。

 五感では捉えることができないことこそが重要であることにも、気づけなかった。
 五感で捉えることができることだけで判断しようとするがゆえに勘違いもし思い込むことにも、気づけなかった。


 上辺を繕っているに過ぎない。
 綺麗事を言っているに過ぎない。
 そのことに、やっと気づいた。

 他と接することには自信が無くなり、友との関係まで断った。
 見えない壁に直面しているような窮地に陥った。月日だけが過ぎ去っていった。
 自室から出ることが大儀になった。
 生活は夜型に変わった。
 3年も経った。

 自分の考えに無理や矛盾があるから葛藤が生じる。
 そのことに、ついに気づいた。

 新たな知識や考え方は、早々には得られない。だから、古い考えを頼ってしまうのだ。
 そうだったことにも、気づいた。
 冷静さが明らかに戻った。

 自室で、ふと、自分が考えていたことを確かめ整理し始めた。
 3年も余儀なくされた不本意さゆえに、ようやく自分の考えを客観視し始めたのだった。

 自分は考えていただけで、事実確認をしていない。だから、考えていたというより、想像していたに過ぎなかったのだ。
 しかも、想像していたに過ぎなかったことに、気づけなかった。だから、自分の想像上のことに過ぎないのに、事実であるかのような気がしていた。
 つまり、想像に過ぎないんだということに気づけなかったばっかりに、想像と事実の区別がつかなかったので、むしろ想像上のことを事実であるかのように勘違いして思い込んでいたに過ぎなかったのだった。


 にわかに、気が晴れた。
 それは、自分が考えていたことを解明でき、自分が考えていたことの無理も矛盾も解明できた証だった。
 主観的な考えの特徴や欠陥を裏付けることを具体的に解明できたとも言える。

 自分が考えていた内容を検証でき、自分の考えの無理や矛盾を解明でき、その改善や解消もできた。
 つまり、想像に関することは、自分で検証でき改善などできるようになり、にわかに自己管理が可能であることを体験した。

 それだけのことを体験しただけに、客観視の世界に本格的に移行していった。そういう捉え方はまだできなかったが……


 二度と戻るまい陥るまいと思い、詳しく知ろうとし、あの日に初めて気づいたことも繰り返し整理して理解した。
「あの日も客観視できたからこそ気づくことができたのだ」
 このとき、初めて私の人生上に客観視という言葉が登場する。
 体験の一部を指す言葉であり、体験を基に具体的な意味づけをされた言葉でもあった。

 実際には、あの日までは知らなかった自分のことを、あの日に新たに知ったのだ。だから、精神的な進歩や成長に他ならなかったのだ。
 日常的に思考力や理解力も発揮できていたからこそ、気づくこともできたのだ。
 新たな勘違いをしたことに3年間も気づけなかったが、あの日、気づけたことは、俺にとっては、本当は小躍りして喜ぶようなことだったのだ。
 五感では捉えることができない内面的なことこそが重要だったのだ。
 そんなことが次々に分かるようになるほど気も晴れてゆき、山の向こうに夕陽が沈んでゆくのを、自室の窓から見ていた。
 それは夏至の頃のことだったと、今も変わらない位置に沈む夕陽が教えてくれる。

 俺は、自分が無知なんだということを理解できないほど無知だったのだ。愚かだということも知らなかったからこそ愚かなこともしたのだ。
 それは、事実だった。事実を認めた。自認した。
 もちろん、このままでいいはずがない。
 そう思ったこともあって、次々に自分のことを知ることになる。
 そのことから、良かれ悪しかれ事実を認めることが重要だったことを知り、無知を認めたことで許容量が増え、愚かさを認めたことで吸収力が増したのだと考えた。

 俺の本当の人生は、あの日から始まったのだ。
 気づくことができた俺は、恵まれていた。
 などと思うようになる。


 かつては気づくこともできないほど主観的だった。

 そうだったことに気づいて、新たな勘違いをしたことにも気づけずに3年間困窮しただけに、自分の考え方が主観的であることが顕著になり、主観的な考え方の特徴や欠陥を思い知らされたことになる。

 自分が考えていたことを客観視せざるをえなくなったことで、主観的な考えの特徴や欠陥に裏付けることを具体的に解明し、主観的な考えの無理や矛盾からは解放されていった。

 客観視するようになったことによって、ほとんど知らなかった自分のことを知ったからでもあった。
 更に本来の自分のことも次々に知ったからこそだった。
 相応の精神管理が可能になったからでもあった。
 だからこそ、捉え方や考えも変わったのだった。


 この先は、客観的なことばかりになるので、ここで終わるが……

 個人的なことは解決したこともあって、他者の振る舞いからも次々と知ることになる。
 自分と同様に、自分でも精神異常だとか病気だと思い込んでいたり、精神異常だとか病気だと見做されている人がいるとしたら、それは勘違いや思い込みに過ぎず、とても残念で惜しい。
 それも、いつか払拭したい。
 そう思い続けてきたから、詳しくもなったのだが……
 具体的なことを知らないほど、事実確認を疎かにしがちなので、上辺で判断しがちで想像で補いがちだから、勘違いしやすく思い込みやすく誤解もしやすい。それが、目には見えない壁であることも分かった。
 実行できないことも、考えることは可能だ。間違っていることや無理なことや矛盾することも、考えることは可能だからでもある。
 騙し欺くために嘘を言うことも可能であり、収拾できないことも口先だけでは言えるからでもある。
 尤もらしく見せかけもするし、本当であるかのように工作もするし、優れたことであるかのように捏造までする。
 それらによって形成されている目に見えない壁は、計り知れないほど厚い。

 もちろん、そんな壁は、個人的には無用なはずなのだが……

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プロフィール

kisuke(喜助)

Author:kisuke(喜助)
 生きていることを尊重し、思考力や理解力を信頼し、それらを理解し合えればいいのだが……
 むしろ、懐疑や不信感に囚われ、不都合なことは避け、言い訳もし、隠し偽りもし、強情を張り、相殺し開き直り、自分でも認め難いことをする。
 尤もらしく見せかけもし、本当らしく工作し、優れたことであるかのように競い争い、私利私欲を貪り砦に籠り、理解し合うことを困難にしている。
 
 投稿は毎月2回(ノルマ)です。

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