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 生命生理は、自律して機能していて、生存の基礎であり、人生の根拠に相当する。
 生きていること自体が絶妙にできていることを直に経験し続ける知能も備わっていて、相応の学習もでき、上達し、基本動作や日常会話などは熟練する。
 約束やルールや信頼や尊重や愛や幸福などの目には見えないことでも理解し合えるようになり、よって協力し合い信頼し合い尊重し合えるようにもなる。
 しかも、理解は、無料で、誰でも可能だ。むしろ、売買すると崩壊する。
 以上の、普遍的なことや誰にでも共通することが、当ブログのテーマです。
 でも、進化・自身が形成された経緯・自身の生命生理などは、通常は知らない。
 直に経験し続ける知能や学習力や理解力をさえ、具体的に理解するとは限らない。
 知らないことだからこそ、想像もする。自分のことでも、勘違いし思い込みもする。
 自分以外のことに目を奪われると、自分を見失う。心まで奪われると、自分の人生も見失う。つまり、そういう状態に陥っていることに気づけなくさえなる。
 普遍的ではなく、共通でもなく、異なることほど、理解し合うことは困難になる。
 私利私欲を貪り、相殺して蝕み合い、競争で優劣を決め、転嫁し暴力で片づける。
 非理解、非協力、非信頼、非尊重、そういう非知的なことは、むしろ避けたい。
 いずれも、マスメディアが発達した現代では歴然としていることなんですから。
はじめに 更新2013/01/21
目次:無知の悟「俺は、異常ではなかったんだ、病気でもない」
主観的とは 客観的とは  客観的な考え方の特徴は  主観的な考え方の特徴は
「心を開く」とは 「心眼を開く」とは   「悟り」とは 2016/12/27
アルバム「普遍に臨む」  アルバム「趣味の園芸」  アルバム「その他」
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カテゴリ : 創作下書き 仮題「凉香と理於の本当の気持ち」

第一章 第2節 本当の気持ちを言えなくなってきている

 
 
 人は、目には見えないことでも、理解できるようになる。

 教えてもらった道順も記憶に残り、それを頼りに目的地に向かうこともできるようになる。
 教えてもらった道順が不確かな場合は、迷ったり、目的地に到達できなかったりする。

 日常会話でも、根拠や理由が乏しかったり無理や矛盾があったりすると、理解できないし納得できない。
 理解できなかったり納得できないと、会話は滞る。理解できないことや納得できないことを、強行したり勝手に歪曲させたりすれば、損をしたり痛い思いをしたりする。
 そういう経験上、必要に応じて尋ねたり確かめたり、調べたりする。教えてもらった道順が不確かな場合は、現地で尋ねたりする。知る必要がある内容しだいでは、教習所に通ったり学校に行ったりする。
 教えてもらった道順が適切な場合は、目的地に到達する。日常会話でも、思考上で、事実関係や因果関係に基づいた整理ができた場合は、相応の関係上や構成上で理解でき納得もできる。
 理解できたことは、記憶に残る。目的地に到達できた場合は、相応の道順に関する情報が記憶に残る。
 自分の記憶に残っていることは、何時でも何処でも想い出すことが可能で、想い出したことを参考に識別や思考や自覚なども可能になる。道順を知った所へは、迷わずに到達できる。
 繰り返し行くほど、道順は詳しくなる。日常でも、繰り返し見聞きしたことに関する記憶は確かになり、繰り返し確かめたりしたことに関することは詳しく記憶に残る。
 詳しい情報が記憶にあることほど、具体的に的確に可否や是非などの判断が可能になる。感覚的なことも記憶に残るので、繰り返し試して修正したり微調整したことほど上達し、繊細な識別や判断や俊敏かつ的確な動作などが可能になる。更に熟練すると、一々確認しなくても、記憶に残っている情報だけを参考に識別や思考や判断が可能になるだけに、条件反射的な速さで繊細な識別や判断や俊敏かつ的確な動作などが可能になる。
 具体的で的確な識別や思考や判断が可能なことほど、適切な動作や説明や行動も可能になる。記憶に残っていることだけを基に、道順を詳しく的確に教えることも可能になる。
 適切な動作や説明や行動などが可能なことほど、悪しき結果になることは避けることが可能になるとともに、より好結果にすることも可能になる。
 こういう経験も、本人の記憶に残る。基本的なことほど、繰り返し経験する。繰り返したことほど、本人の記憶に確かに残る。自分の記憶に残っていることは、何時でも何処でも想起可能なので、こういうことを思考上で整理するだけで客観的に因果関係や理由などを理解することも可能になる。
 備わっている各感覚器官や意識や記憶力などで構成されている知能の機能や本質や能力上、学習力や思考力や理解力など自体は、日常会話で発揮するようになるだけに、日常的に磨かれる。
 日常会話は、記憶に残っている情報だけを参考に識別や思考や判断が可能になったことを物語っていて、それを基に条件反射的な速さで口や唇や舌や呼吸などを俊敏かつ的確に操作できるようになったことを実証しているとも言える。
 経験し、記憶に溜まっていることを、思考上で客観的に整理する場合は、現在と言う時間に捕らわれることなく、時間経過上の一連のこととして客観的に捉えることも可能で、事実関係や変化や因果関係や理由などを関連していることとして理解することも可能になる。備わっている知能の機能や本質や能力上、独自に客観的に理解できる準備は自ずから整う。

 凉香も理於も、独自に客観的に理解できる準備は十分に整っていた。
 そんな、客観的に捉えることが可能になったことに、凉香と理於は気づきはじめる。
 ただ、躾や教育の内容は、それ以外のことばかりで半ば強制的なだけに、そんなことに気を取られがちだった。
 

◆本当の気持ちを言えなくなっている事実確認


理於「凉香」
凉香「ん?」
理於「俺も、自分の本当の気持ちを言えなくなってきている」
凉香「理於は、先生にでもあんなことを言えた。わたしは、あの日は何もできなかった。次の日も、やっと言えた。皆の目ばかり気にして、余計なことばかり考えてしまい、自分の本当の気持ちを言えなくなっている」
理於「俺も、そうだ。凉香が言うように、本当の気持ちは、仲良くしたい。だから、競争は嫌いだ。競争を強いる大人の、言いなりにもなりたくない。でも、競争を強いる大人の、言いなりになって競争する方が多数派で、言いなりにならない方は少数派だと考えられる。もちろん、友達は限られ、親友は更に限られ、理解し合える人は更に限られる。むしろ、気持ちや考えが違う人が多数派だから、気にもなるわけだよな」
凉香「うん。もともと、保護者が必要な子供は、協力関係や信頼関係が必要なわけでしょ。それで、自分を守ることもできるわけだから。だから、子供同士でも仲良くしたい。だとすると、競争を強いる大人の言いなりになること自体が、自分の素直な本当の気持ちや考えを捨てることになる。敵対関係を煽られて競争するほど、協力関係や信頼関係に背くことになる。現に、理解し合うことは難しい」
理於「うん。保護者が必要な子供は仲良くしたい。なのに、言いなりになったり競争したりすることは、自分らしさを見失うことだったり、自分らしさを捨ててしまうことだったりするわけだからな」
凉香「だから、登校したくない子だっているんじゃない。それでも、『学校へ行け』とか『勉強しろ』と言われる家庭だと、保護者が子供を保護しているとは言えない。親子間の協力関係や信頼関係も成り立たない。保護者が必要な子供にとっての最低限の信頼関係も成り立たない。だから、死んだほうがいいと思う子だっているのかも」
理於「それ、当たっていると思うよ、凉香」
凉香「もともと、保護者が必要な子供は、仲良くしたい。だから、競争や勉強が嫌いで、大人の言いなりにはならない。もちろん、成績が悪い。けど、平気。仲良くしたいから、競争は嫌いなので、そんな子供同士間には信頼関係も成立する。だから、話したいとも思う」
理於「俺も、そうだった。だから、一年生のときから凉香と話したかった。なのに、本当の気持ちや考えを言えなくなり、皆の目を気にするようになり、余計なことばかり考えるようになった。いつのまにか距離感を感じるようになったのも、同じことだったんじゃないかな」
凉香「うん。距離感を感じるようになったので、寂しかった。こうして話しはじめたら、こんなに話し合えるわけだから、一年生の頃に話したかったのは素直な気持ちや考えだったし本当だったのにね」
理於「うん。なのに、話せないでいるうちに、いつのまにか凉香に嫌われたのかと思ったりした」
凉香「わたしも。いつのまにか、理於が近づくのを避けているような気がしたり、理於が目が合わないようにしているような気がするようになった」
理於「え、俺も、そうだった。この事実関係もよく分かっていなかったが、本当の気持ちや考えに反している感じがするようになった。それなりの理由があったことになるよな」
凉香「皆も、本当の気持ちや考えを言えなくなっているんだと思う。先生が作った問題が間違っていたことには、わたしよりも成績が良い人たちは気づいていたはず。だから、気づいていた人は少なくなかったはずよ。なのに、誰も先生に言わなかった。たぶん、大人の言いなりになっている人や、自分の本当の気持ちや考えを言えなくなってしまっている人は多いんだと思う」
理於「凉香は、そんなことにも気づいていたんだ」
凉香「けど、他人のことは確かめようが無い。自分の気持ちに反する状態になってゆくし、それは嫌だったのに、具体的なことは分からないし解決できなかったんだから」
理於「俺は、凉香と話し始めてから、いろんなことが分かってきた。自分の本当の気持ちや考えを言えなくなっているんだということには、俺は気づいていなかった」
凉香「理於は、あんなことでも言えた。だからなんだと思う。理於は、自分の本当の気持ちや考えを先生にでも言えたんだから」
理於「誰でもいいから、俺の言い分を聞いてほしかったような気がする。そして、目鎮先生は聞き入れてくれそうな気がした。もちろん、凉香がどんな反応をするのかも気になった。だから、言えた」
凉香「わたしは、自分の本当の気持ちや考えを言えなくなっていることには気づいて、なんとかしたい気がしたりした。だから、理於が先生に言ったことで、打開されかけた。けど、言いなりになっているような人の目が気になったり、後ろ指を指すような目で理於を見ている人のことを気してた。だから、理於にでもやっと言えた」
 

◆理由が分かっていないし解決できていない


理於「いつのまにか距離感まで感じるようになったのに、こうして凉香と俺が話すようになったのは、先生が逆上したからであり、予想外のことを基にこうなったわけだよな」
凉香「そうよね。もともとは話しかった。けど、自分の本当の気持ちを言えなくなる一方だった。なのに、こうして理於とわたしは話すようになった」
理於「うん。距離感を感じるようになった具体的な理由が分かったからではないし、本当の気持ちを言えなくなった具体的な理由が分かったからでもないし、解決できたからでもないんだよな」
凉香「うん。予想外のことを基とはいえ、こうして話すようになった。だからなのか、本当の気持ちを話しているような気はするけど、一年生の頃に話したかったことは思い出せないし、的外れなことを話しているような気もする」
理於「だよな。話せるようにはなったが、もともと話したかった内容は話せていない」
凉香「たぶん、誰も言えなくなっていて、少なくとも誰も言わなかった。そういうことを、理於は、先生に言った。理於は本当の気持ちや考えを言えた。あのことは、わたしには衝撃的だった。けど、先生は逆上した。なので、わたしは自分の本当の気持ちを示すことはできなかった。あの日は、自分の気持ちを理於に言うこともできなかった」
理於「俺も、先生が逆上して口封じしたので、そのことに気を取られた」
凉香「けど、先日、理於が確認してくれたので、距離感は無くなり、こうして理於と本当の気持ちや考えを話すようになった」
理於「凉香には伝わり、凉香は聞き入れてくれた。でも、先生には、伝わらず、逆上された。ということだったんだ」
凉香「うん。先生が作った問題に無理があるとか間違っていることには、たぶん皆も気づいていたはずよ。けど、誰も言わなかった。だから、たぶん本当の気持ちや考えを言わなくなり、大人の言いなりになるようになって誰も言えなくなってしまっていた。わたしも、自分の本当の気持ちや考えを言えなくなってしまっていた。それを、理於が言ってくれた」
理於「俺は、予想外の展開に気を取られたが、凉香は、あの時点で共感してくれていたんだ」
凉香「もともと、やらされることは嫌いで、競争させられる勉強は嫌いで、本当の気持ちや考えを大事にしていたことや、だから話したいと思っていた点も、共通していたからだと思う。なのに、距離感を感じるようになったわけだから」
理於「もし、先生が逆上しないで、聞き入れてくれたとしたら?」
凉香「理於が言った時点で、わたしは感動した。けど、先生は逆上した。先生が、台無しにしたのよ」
理於「凉香と俺は、普通に話すようになったんだ」
凉香「そうなったと思う」
理於「一気に距離感は無くなった、ということか」
凉香「だから、余計に目鎮先生を嫌いになった」
理於「俺も、一転して嫌いになった。でも、もし、そうだったとしても、距離感を感じるようになった具体的な理由が分かったわけではないし、本当の気持ちを言えなくなった具体的な理由が分かったわけでもないし、解決できたわけでもないよな」
凉香「うん」
 

◆でも本当の気持ちや考えを言えてきている


凉香「理於が聞いてくれるから、わたしはこうして本当の気持ちや考えを言える。理於には、愛想笑いをする必要も無い」
理於「凉香が聞いてくれるから、俺も本当の気持ちを言える。でも、凉香が言ったように、本当の気持ちを話しているような気はするんだけど、一年生の頃に話したかったことは思い出せない」
凉香「わたしも、的外れなことを話しているような気もする」
理於「でも、凉香が聞いてくれるから、俺も本当の気持ちを言える。だから、いままで気づいていなかったことにも気づくし、確かめたりもするので分かっていなかったことも具体的なことが分かったりする。それなりに本当の気持ちを言えているっていうことだよな」
凉香「うん。理於が聞いてくれるから、しだいに本当の気持ちを言えるようになっている。本当の気持ちを聞いてくれる人がいるだけで、子供の気持ちや考えも健康的に育つのだと思う」
理於「これはなに?あれは?なぜ?どうして?って自分が知りたいことや必要なことは自発的に憶えようとしたんだからな」
凉香「本当の気持ちを聞いてくれる人がいて、どんどん本当の気持ちを話せば、距離感を感じるようになった具体的な理由もきっと分かるし、本当の気持ちを言えなくなった具体的な理由もきっと分かる」
理於「だよな。具体的な理由が分かれば、具体的に打開や解決や解消もできる。的外れなことに気を取られているだけかもしれないし」
凉香「うん」
理於「本当の気持ちや考えを言えなくなって、自分の意に反する状態になっていっていたのに、具体的なことは自分で分かっていなかった。っていうことなんだよな」
凉香「わたしも。なんとかしたい気はしたが、どうすればいいのかも分からなかった。だから、それ以外のことに気を取られていた」
理於「うん。理由などは自分で分かっていなかった。だから、打開や解決はできるはずがなかった。むしろ、それ以外のことに気を取られていた。でも、聞き入れてくれそうだった先生に向かって、とりあえず本当の気持ちや考えを言った」
凉香「それが基で、理於と話すようになった。そして、自分の意に反する状態になっていっている事実を認め、本当の気持ちや考えを言えなくなっていることを確認して、この理由も知ろうとしている」
理於「理由を具体的に理解できるほど、具体的に解決や解消もできる」
凉香「具体的な理由を見つけて、具体的に解決できたら、理於とわたしの心からはモヤモヤは無くなって、本当の気持ちや考えを普通に話し合えるようになる」
理於「逆上したり口封じする人とは、話したくない。相手しだいで、話せる内容が限られる。俺と凉香とだけでも、余計なことを気にせずに、本当の気持ちや考えを話し合えるようになれたらいいよな」
凉香「もともとは、できそうだった。なのにそうではなくなった。そんなことでもある」
 

◆逆上して口封じする大人の所為ではない


理於「自分の気持ちや考えとは違い、実際には、あんな結果になった。ああなると、ああいう先生とは、もう口は利きたくなくなるよな」
凉香「大人の言いなりにならない子供を大人は口封じをするから、子供は本当の気持ちを言えなくなる。そして、大人の言いなりになり、やらされたことをやるようになる」
理於「俺も、本当の気持ちを言えなくなったから、距離感を感じるようになるなどしたのか。距離感を感じるようになるなどしたから、本当の気持ちを言えなくなったのか。この関係も、具体的には分からないけど、関係はしてるような気がする」
凉香「うん。保護者が必要な子供同士は、仲良くしたいわけだし、これが本当の気持ちだと思う。競争が嫌いだと成績は悪いけど、仲良くしたい本当の気持ちや考えは共感もしやすいんだと思う。けど、信頼を回復したいのに反抗だと決めつけられ、大人の言いなりになり、更に暴力的に口封じされたりすると、本当の気持ちや考えを言えなくなってしまう」
理於「口封じする先生とは口も利きたくなくなるが、話を聞いてくれる凉香とはどんどん話したくなる」
凉香「本当の気持ちや考えなのに、暴力的に口封じしてしまうのは横暴過ぎるけど、それに屈服して本当の気持ちや考えを言えなくなってゆくって、大変なことなんだと思う」
理於「言いなりになるだけで、危険だ。だから、大人の言いなりにはならなかった。大人の上辺だけや横暴さを批判視していた。だから、本当の気持ちを言えなくなったことや距離感を感じるようになったのは、大人の所為だとは言えない」
凉香「そうよね。大人を批判視していたし、大人の言いなりにはならなかったんだから。逆上されたり暴力的に口封じされたりすると、そういう人とは口を利きたくなくなるけど、信頼関係を回復しようともした。反抗だと決めつけられるようなことも言っていた。反抗だと決めつけられて、理解し合えず、信頼回復もできない。けど、本当の気持ちを言えなくなった理由や距離感を感じるようになった理由は、他にあるっていうこと?」
理於「理由は他にあることになる。そう考えないと、本当の気持ちを言えなくなった理由や距離感を感じるようになった理由は見つけられないし、解決できない」
凉香「うん。母さんが作ったご飯だと、食べたくても、『いらない。食べたくない』って言ったりもする」
理於「えっ。俺も、そんなことを言ったりする。そして、気まずかったりする」
凉香「うん。自分で考えて言ったのに、気まずかったりする」
 

◆本当の気持ちとは違うイメージを真に受け始めたからだ


理於「逆上されるまでは、ちゃんとした先生だというイメージで見ていた。つまり、具体的なことは知らないまま、単に先生だという上辺だけの事実を基に、信頼できる人であるかのようなイメージで見ていたことになる。だよな」
凉香「うん。勉強も良いことなんだというイメージだった。けど、保護者が必要な子供たちは仲良くしたいのに、子供同士に競争させてでもやらせようとする。だから、勉強は嫌いだった。こっちが本当の気持ちなのに、上辺だけのイメージとして勉強は好いことなんだというイメージも抱いていた」
理於「子供が本当に憶える必要があることなら、子供同士が教え合ったり見せ合ったりしてでも憶えた方がいいはずだ。なのに、見せ合ったり教え合ったりすると、罰される。つまり、子供が本当に憶える必要があることを憶えてもらおうとしているわけではない、ということになる」
凉香「だから、点数をつけたり順位をつけたり表彰したりして子供同士に競争させて、子供同士の敵対心を煽ってまで子供を言いなりになるように仕向けている」
理於「だから、逆上して暴力的なことをしてでも口封じし、逆らうことを許さない。もちろん、大人は間違っていることは認めない」
凉香「子供たちは保護者が必要なくらいだから、仲良くしたい。なのに、それに反することばかり。だから勉強は嫌い。なのに、こんな自分の気持ちとは関係なく、いつのまにか勉強は大事なことなんだというイメージも抱いていた」
理於「凉香と話したかったのに、いつのまにか距離感を感じるようになった理由も、似たようなことなのかもしれない。一年生の頃には、成績が良い方ではなく、勉強が嫌い、という理由で凉香に近づくのは、気が引けた。そして、いつのまにか、勉強も大事なことであるかのようなイメージを抱きはじめていたわけだから」
凉香「わたしも。距離感を感じてしまう元になるようなイメージを抱きはじめていたんだと思う」
理於「うん。自分の気持ちや考えがあるのに、それとは違う上辺だけの事実を基にしたイメージを抱くようになり、そっちが優先するようになった。歌手だとか俳優だとかも、肝心な人柄は知らないのに、テレビに出ているだけで、それなりに優れた人なんだというイメージで見るようになっていた」
凉香「わたしも。歌だとかテレビドラマのような恋だとか愛だとか、ああいうことだとは思われたくなかった。なのに、テレビに出ているとか沢山お金を稼いでいるとか見た目や上辺だけで、優れた人なんだというイメージを抱くようになっていた」
理於「俺も、歌だとかテレビドラマのような恋だとか愛だとか、ああいうことだとは思われたくなかった。なのに、凉香とは距離を感じるようになった。本当は、凉香と話す機会が来ることに期待していたのに」
凉香「わたしも、そうだった。本当の気持ちや考えで捉えていたことがあるのに、それとは違う、しかも見た目や上辺だけを基に判断したイメージを抱くようになっていたことになる」
理於「俺も。自分の気持ちや考えを大事にして、言いなりにはならなかったのに。保護者が必要な子供だから、仲良くしたい。だから、競争させられることは嫌った。なのに、高校進学や学歴は大事なことであるかのようなイメージを抱きはじめていた」
凉香「わたしも。言いなりになったり、競争させられているのに、そんなことに夢中になったり成績が良いことで優越感を感じたりしているような人は嫌いだったのに」
理於「自分の気持ちや考えとしては、肝心なことを見抜けていたことになる。なのに、いつのまにか、それとは違う上辺だけの事実を基にしたイメージを抱きはじめていた」
凉香「自分の気持ちや考えを大事にする方は少数派で、言いなりになる方は多数派なので、少数派は多数派に圧倒されて、そっちに流されそうだったのかも」
理於「うん。やっぱり、自分の本当の気持ちや考えの方が大事なんだ。大事なことを見抜けていたんだから。大人が上辺だけで騙して子供を言いなりにさせようとしていることも見抜いていたわけだから。な、凉香」
凉香「うん」
理於「凉香と俺の気持ちや考えが少数派だから、多数派が気になり、多数派のイメージを抱くようになり、それが優先するようになったのかもしれない。だから、自分の本当の気持ちや考えを見失いそうだったくらい、余計なことを気にしていた。つまり、多数派の方に移行しかけていた、っていうこと?」
凉香「仲良くしたいから、つい上辺だけ愛想良くしたりしていた。けど、後ろめたかったから。本当の気持ちではなく、それとは違うイメージを基にして考えたり判断したりするようになっていたっていうこと」
理於「だと思う」
凉香「自分で考えて行っていたことなのに、知らなかった」
理於「うん。大人は、煽てたり脅したりしてでも子供を言いなりにならせようとし、敵対関係が煽って競争させてでも勉強させようとする。だから、大人の言いなりになるのを嫌い、自分の気持ちや考えを大事にしていたから、成績が悪くても平気だった。そういう子供同士間には信頼関係が成り立つわけだから」
凉香「もともと保護者が必要な子供同士は仲良くしたいわけだし」
理於「凉香と話したかったのに、勉強が嫌いで成績が悪いことを理由に近づくようなものなので、気が引けた。あの時点で、すでに間違ったイメージを抱きはじめていたからだったことになる」
凉香「うん」
 

◆言いなりにはならなかったのに同じような結果に……


凉香「うん。自分の本当の気持ちや考えを大事にして、もっと確かに育てよう、理於」
理於「うん。自分の本当の気持ちや考えを、もっと確かなものに育てないと。肝心なことを見抜けないと、つい見た目だけで判断して、そっちに流されてしまう」
凉香「まだ保護者が必要だし、子供なのよ。だから、知らないことや出来ないことばかりなのよ。だから、自分の本当の気持ちや考えを、これからもっと確かなものに育てないといけないのよ」
理於「そうだよな。まだ、保護者が必要だし、知らないことや、出来ないことばかりだし、子供だ。自分の本当の気持ちや考えも、未完成なんだ。これからもっと確かなものに育てないと」
凉香「わたし、理於だけが頼り」
理於「俺も。凉香だけが頼りだ。萎えてしまいそうだった自分の本当の気持ちや考えが、凉香と話せるようになったので救われたわけだから」
凉香「わたしも。理於と話すようになったから気づいたけど、あのまま話さなかったら気づけないまま、多数派に流されたと思う」
理於「本当の気持ちや考えとは違う見た目や上辺のイメージの方を、メインにしはじめていた、ということだよな。俺は、凉香が『余計なこと、気にする必要ない』って言ってくれたのだ、間違いない、と思ったのに、余計なことばかり気にしていた。だから、むしろ大事なことを、凉香に確かめることができなかった」
凉香「よく分からないんだけど、わたしは自分の気落ちに反する方に行っているような感じがして、それをなんとかしたいような気もしたりした。だから、先生にああいうことを言えた理於を、応援したかった。けど、次の日になって、やっと言えたから、ちゃんと言えなかった。理於の反応も無かった。もう一度、ちゃんと言わなきゃとも思った。けど、皆の目ばかり気にして、言えないままになった」
理於「俺だって、あそこの桜の木の下でやっと確かめて、凉香が『応援した』って言ったのに、訳の分からない複雑な余計な考えが一瞬よぎった。こうして話ながっら考えると、俺も、余計なことばかり気にして余計なことばかり考えるようになっている。あの次の日、俺の前を通った凉香は、俺の方を見て、一瞬だったが俺の目をしっかり見て、何とか言って、去った。凉香は、笑顔ではなく、無表情に近かった。そうだったことを思い出しながら、それに当てはまる言葉を考えていたら、『余計なこと、気にする必要ない』って凉香が言ってくれたんだと思った。あの時の雰囲気とも一致していた。この部分だけは間違いないと思った。なのに、余計なことばかり気にしていたから、何日も、凉香に確かめることができなかった」
凉香「わたしだって、皆の目を気にして、余計なことばかり気にして、本当の気持ちを言えなくなっている。けど、理於は、あんなことでも言えた」
理於「先生だって、聞き入れてくれるかもしれないとも思ったから言えた。凉香とも、大事なことだとか、確かめる必要があるとか、気づいたから、話し掛けたが、やっとだった」
凉香「いろんなことを気にしたり考えたりするから、相手によっては話す内容も限られるし、話せる相手も限られる。わたいも、理於とは一年生のときからずうっと話したかったのに、やっと話せた。話しはじめたら、話しながら、他の話したかったことも思い出そうとしていた」
理於「俺も。話すことが途切れたらどうしようと不安で、頭の中で常に話題を探しているような感じだ。信頼回復したいのに、反抗だと決めつける大人に対しては、言わずにはいられないこともあるが、あれとは違っていた。大人に対して言うときは、逆に口封じされるかもしれないという思いが少なからずあるわけだから。逆上した先生とは、もう口は利きたくない」
凉香「生徒の本当の気持ちを、踏み潰してしまうような先生なんて、最低、最悪」
理於「でも、先生に呆れて気づかなかったし、できなかったけど、逆上や暴力的な口封じにこそ抗議すべきだったのかも。でも、目鎮先生は聞き入れてくれると思ったから言ったわけだから、逆上に抗議する準備はしていなかった。だから、呆れて言葉を失った……」
凉香「大人は、自分にとって都合がよくないことが育ちそうなだけで、その芽を摘み取ったり踏み潰したりしてしまうのよ」
理於「だから、逆上に対する抗議や説得の準備もできないんだ」
凉香「けど、あれで十分よ。自分がされて嫌なことなのに、自分がするのは抵抗があるし、仕返しや喧嘩は両成敗されることだから。先生こそ、間違いを指摘されたのに、反省できなかったり自分の間違いを正せないのなら、本当は先生の資格が無いんだと思う」
理於「俺、小学校6年生のときも、同じようなことを言って、先生に逆上されて、逃げた……」
凉香「同じようなことって?」
理於「友達と中庭で遊んでいた。その中庭を、直角に曲がった渡り廊下が囲んでいる。その渡り廊下を通る先生が帽子を被っていた。子供たちには『校舎内では帽子を取りなさい』と常に言っていた先生だったので、そのことを言った。そしたら、先生は血相を変えて外に出てきた。だから、走って友達と一緒に校庭を走り一気に校門を抜けて農協の前まで逃げた」
凉香「それでよかったのよ。暴力的なことはしちゃダメ。そんなことがあったのに、このあいだも理於は先生に言うべきことは言えたことが大事だと思う」
理於「逆上に対する抗議や説得はせずに、逃げてばかりだ」
凉香「けど、暴力沙汰になってしまうのを、理於たちが避けたことになるわけでしょ。暴力的なことに反感があると、暴力的なことはできない。暴力的なことを自分が嫌っているのなら、自分で暴力的なことをすることは無理だし。このあいだも、先生は、暴力的に片付けようとした。そのことに、理於が呆れた。だから、暴力的な対抗はしなかった。自分がされて嫌だったことだから、同じことを仕返すことも理於はしなかった。だから、暴力沙汰にはならずに済んだ。理於の気持ちや考えの方が理に適っているのよ」
理於「格好だとか見た目だとか、余計なことを気にしていた。暴力的に片付けようとすることには、呆れるしかないわけだ」
凉香「言葉で指摘できるだけで十分なのだと思う。理於が言ったことは正しくて、先生が間違っていたことも、先生は分かったわけだから。なのに、更に間違ったことを先生はしてしまったのよ。わたしも、余計なことを気にし過ぎて、上辺だけの間違ったことをするようになったからだと思うけど、自分の本当の気持ちの方が説明できないくらい萎えているような気がする」
理於「俺だって、やっと凉香に確かめることができた。最近、余計なことを気にして、それに巻き込まれたり流されたりしている感じがしたこともあった。やっぱり、多数派の方に移行しかけていたのかな」
凉香「わたしも。余計なことばかり気にして、そっちに流されそうな感じだった」
理於「大人が強いることには反感があるのに、進学とかを気にしていたりする。そんなことは、俺にとってどうでもいいことなのに……」
凉香「理於。余計なことは気にする必要ないよ」
理於「だよな、凉香。大人の言いなりになる人もいるんだから」
凉香「あることを支持る人たちがそれを、それを持て囃している。誰もが持て囃しているわけではないし、誰もが支持しているわけでもない。それを嫌っている人だっているわけでしょ」
理於「俺は、悪いことをしているわけじゃない。勉強以外のことを重視している。自分の気持ちや考えを大事にする」
凉香「わたしも。理於と一緒。勉強以外のことを重視する。自分の気持ちや考えを大事にする」
理於「誰かに言われなくても、自分で考えて判断できるようになることが大事なわけだから」
凉香「自分の本当の気持ちを大事にするのは自然よ当然よね」
理於「一年生のときから、できなかったことや見失いかけていたことを、一気にやっている感じだ」
凉香「このあいだ、話し始めたときは、一年生のときからそうすればよかったと思ったけど、全然、遅くない。もう、友達関係を超えたよね」
理於「数日で、友達関係を超えた」
凉香「親友関係とも、ちょっと違うよね。もう、親友関係も超えちゃったのかな」
理於「大事だと思うことが共通な関係だから、こういう関係って、同志とかって言うんじゃない。凉香、『俺たち』って言っていい?」
凉香「同じことを重視する、『わしたち』って言おう」
理於「うん。自分で考えて判断できるようになることを大事にしよう」
凉香「自分の本当の気持ちを大事にするんだから、これからだよね。よろしくね、理於」
理於「うん。よろしく、凉香」
 
 
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プロフィール

kisuke(喜助)

Author:kisuke(喜助)
 生きていることを尊重し、思考力や理解力を信頼し、それらを理解し合えればいいのだが……
 むしろ、懐疑や不信感に囚われ、不都合なことは避け、言い訳もし、隠し偽りもし、強情を張り、相殺し開き直り、自分でも認め難いことをする。
 尤もらしく見せかけもし、本当らしく工作し、優れたことであるかのように競い争い、私利私欲を貪り砦に籠り、理解し合うことを困難にしている。
 
 投稿は毎月2回(ノルマ)です。

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